どうも、takaです!
今回は前回に引き続きPlayStationについて話を進めていきたいと思います!
前回はPlayStationについてだったので今回はその次世代機であるPlayStation2(PS2)についてお話をしていきます(^^♪)
コンテンツ
PS2の頭脳であり心臓Emotion Engine(エモーション エンジン)
SCE初のゲーム機でありながら任天堂のスーパーファミコン、NINTENDO64、セガサターンなどの強敵を破り大ブームとなったPlayStation、SCEは発売後時間を待たずに次世代機PS2の開発を進めるにあたり、SCEは前世代機であるPlayStationを大きく上回るべく、独自設計のプロセッサを開発する決定を下しました。
そのパートナーとして選ばれたのが『東芝』PlayStation時代もグラフィックチップの製造を東芝と行ったという経緯もあったのか続投でPS2のプロセッサにも参戦したようで、1999年にSonyはこのPlayStation2用のプロセッサ開発に1200億円の投資を行いました。
その結果生まれたのが世界初の128bitCPU『Emotion Engine(エモーション エンジン)通称:EE』でした。
このEEにはいくつか役割を分けた演算ユニットが分けられていて
- CPUコア
- VU0
- VU1
VU0と1は構造はほとんど同じではあったが使用目的が違い、VU0は物理シミュレーションの計算を担当、VU1は3DCGの座標変換や昭光処理の3D演算担当。
エモーションエンジンという名前はこれらのすべてのプロセッサの総称(一部省略、GSは含めない)そしてEE内部で行なわれた演算結果をGS(グラフィックシンセサイザー)と呼ばれるGPUに送り込みテクスチャマッピングなどを行う。という流れを行っているようです。
ただ1200億円という大金の投資はSonyにも大きい決断だと思うのですが、意外と平気らしいです(笑)
その理由はゲーム機だからとの事。
ゲーム機は同じものが売れ続ける
ゲーム機の特徴は同じ性能の物が数年間売れ続けるという点。
パソコンや家電は毎年のように新型が出ます、それぞれのメーカーが複数の機種を同時に販売します、つまり数が分散してしま士売れる台数は機種によって数万台から、よくて数十万台程度。
でもゲーム機ではどうなのか?
PlayStationは最終的に1億台以上売れました。同じ性能の物が1億台以上売れるというのはスマートフォンでも1億台も同じモデルが売れ続けるということはないと思います。
ゲーム機はマイナーチェンジはあるにせよ主な性能の変更はなく、性能を上げる必要もないです。しかも半導体技術は年々進歩することで半導体の製造単価は徐々に落ちていくので原価は年々落ちていきます。
その証拠にPlayStation2の初期の場合ははCPUとGPUが初代はそれぞれ別のチップで搭載されていましたが途中から一つのチップに結合される形になりました。さらに消費電力も下がるメリットが生まれるので排熱処理用のパーツさえいらなくなるのでさらに原価は下がります。
参考文献によると、1億台売れれば開発費単価は1200円まで単価は下がるので問題はないという認識だったみたいです
PS2が兵器転用の恐れ?
そんなお金をかけて作成された『Emotion Engine(エモーション エンジン)』を搭載したPlayStation2、性能面を考えると価格が安かったこともあり、兵器転用の恐れがある」としてワッセナー・アレンジメントで軍事転用規制対象になり輸出制限がかかる事態に・・・
(ワッセナー・アレンジメントは通常兵器の輸出管理に関する紳士協定)
PS2も頑張ればHD出力が可能
PlayStation2の性能としては性能を絞り出せばハイビジョン出力にも対応できるポテンシャルを持っており、グランツーリスモ4などのタイトル(4タイトルらしい)では1080i出力が可能となっている。PS2開発元のSCEだからなのかPS2の性能を振り絞ってる感がありますよね(笑)
PS2にもスパコン計画があった!
こんな高性能なPS2、実はPS3(PlayStation3)は何がすごかったのか?でも紹介しましたがPS3同様にスパコン計画があったらしいんです(笑)
60台前後のPS2を並列につなげる事で実現をしようとしたらしいですが、メモリの問題があったらしく並列化はできてもスパコンとしての活躍はできなかったみたいですね。
スパコンとして大活躍だったPS3とはちょっと違う感じだったんですね~
PS2のオンライン予約で大混乱
SonyはPS2でオンライン予約を始めました。2000年当時としては中々先取り感がある気がします←
2000年2月18日午前0時、PlayStation2の予約開始をしましたが、ものの数分でサーバーがダウンしてしまいました。
原因は想定を大幅に上回るアクセスが集まってしまったためサーバーの処理が間に合わずに落ちてしまったようです。
「もっとちゃんとしたサーバーを構築しておけよ』と思うかもしれませんが、実は当時としては最大級の設備だったらしく、長野オリンピックのチケット販売のアクセスにも耐えた環境だったみたいなんですよね(笑)
そんな環境が数分でダウンするというあたり、PS2の期待度がうかがえますね。
ただ、混乱はこれだけでは終わらず、注文番号だけで氏名と住所が確認できるという使用になっていたため、不正アクセスによる個人情報が流入してしまう事態に陥りました。
2000年3月4日PS2の発売
そんな高性能ゲーム機PlayStation2が2000年3月4日(平成12年3月4日1234の語呂合わせ)PS2の発売を開始しました。
PS2は3月4日の開始から3日間で98万台を売り上げるスタートダッシュを決めました。
その理由はゲーム機以外の部分にありました。
PS2の39800円は当時破格の値段だった
PS2は当時39800円で販売されました、ゲーム機としては平均か少し高いと言われるレベルの価格です、ただこの当時DVD再生ができるプレイヤーは50000円以上するのが当たり前だったため、最新ゲームができてDVDも再生できるPS2が39800円で購入出来るというのはまさに破格の値段でした。
なのでPS2の購入者にはゲームをやらない客層も多くいたらしいくゲーム機という枠組みを超えた活躍を見せました。しかもこの当時かなり話題となった『マトリックス』という映画が同じ時期に発売されたこともあり相乗効果によりPS2の普及に一役買ったといわれています。
後方互換機能がソフトメーカーを救った?
テレビゲームでは後方互換というのは当時あまり考えられておりませんでしたが、PlayStation2ではPlayStationのゲームのほとんどが不具合なく遊ぶことができるように後方互換機能が付け加えられていました。
なぜ後方互換がつかないことが多いのかというと『製造単価が上がるから』の一択です。現にPlayStation3ではPlayStation2の互換機能が搭載されておりましたが、製造コストが高くなってしまうため最初のモデル以外はPS2の互換機能は廃止となっています。
PlayStation2とPlayStationでは使っている部品が違いますので、互換機能を付けるにはそのPlayStationの部品を別途搭載する必要がありました。
なのでPlayStation2にはPlayStationのCPUが搭載することにより、互換機能を実現していました。
コストが上がっても搭載した経緯は私にはわかりませんが、結果としてはいい方向に働いたと言っていい結果になりました。
それはPlayStation2が発売した後に発売が控えていたゲームにドラゴンクエスト7とファイナルファンタジー9が・・・
日本RPGの2大タイトルがPlayStation用のソフトとして控えていたのです。
互換機能を搭載しなかった場合、ソフトかハードのどちらかの販売に影響を与えてしまう場合がありますが、互換機能を搭載していたおかげか、大きな影響を与えずにドラクエ7は400万本、ファイナルファンタジー9は280万本の大ヒットを記録しました。
任天堂はゲームキューブで立ち向かう
そんな絶好調なPS2にまず始めに立ち向かったのは任天堂が発売した次世代機『ゲームキューブ』(ゲームキューブの前にドリームキャストがありますが今回は割愛)
通称:鈍器と呼ばれるこのゲーム機。
由来は「高いところ所から落としても、車で引きずっても、ハンマーで叩いてもゲームが起動できた』という逸話があり、この頑丈さと持ちやすいように取っ手が用意されている形状が相まってこの名がついたといわれています(笑)。
ゲームキューブの性能自体はPS2以上
そんなゲームキューブ、高性能として売り出されたPS2より処理性能としては上といわれています。
PlayStation2は本当にゲーム用にに開発されたプロセッサを搭載していて、ゲームキューブはPC用のプロセッサをゲーム機用にカスタムしたものを使っていて安易にどちらが上というのは私には解説はできませんが、処理性能としてはPS2より高い性能を持っていたようです。
使われたCPUは『Gekko』
ゲームキューブは任天堂初の光ディスクメディア採用機
ゲームキューブの前の64までは他社が光ディスクメディアを採用している中かたくなにカセットROMを使い続けていた任天堂、理由として言われているのがロード時間が関係しているようです。
ですがゲームキューブより、ソフト単価を抑えるためか光ディスクを採用しました。
また、ゲームキューブでは違法コピー防止のためDVDの技術を応用した小さめのディスクを採用していることに加え、光ディスクの容量が小さくなる代わりに読み込み速度が速くなる制御方式も採用しました。
しかし、メディア自体のサイズとこの制御方式『CAV』の採用によってディスクの容量は1.5GB程度とDVDの3分の1の容量になっているのが特徴です。
この結果、ムービー演出が多いファイナルファンタジーなどのゲームはPlayStation2で発売されることになったと私は思っています。
セガに代わる第三の勢力『Microsoft』
この時代の少し前まではゲーム機ビジネスは『任天堂、ソニー、セガ』でした。(その前はいっぱいいた)
ですが、ドリームキャストが商業的にうまくいかず、セガはゲーム機産業から撤退してしまいました。その数年後にMicrosoftが代わりにゲーム機を開発・販売を始めました。
実はMicrosoftはドリームキャスト時代にセガへOSの提供などを行っていたようでゲーム機産業に全くの無関係ではなかったらしく、セガが撤退してしまった後にMicrosoftは任天堂とソニーにそれぞれゲーム機ビジネスの提携を持ち掛けたらしいです。
ただその両社から断られてしまったため自社で発売することになったとの事。
Xboxはゲーム機の形をしたPCだった
このXbox、ゲーム機として売り出されていたものの、使われているパーツの多くがPCで使われている物と共通するものが多く、ゲームファンの間でも『ほぼPC』と呼ばれるほどだったらしいです(笑)
海外では日本よりPCゲームが浸透しているので、移植がし易くなるように考えられていたのかもしれません。
Xboxの性能はかなり高かったが・・・
この世代最後のゲーム機として発売された『Xbox』、性能はPlayStation2と比べてかなり良かったようで、どちらかというとPS2というよりは任天堂の次世代である『Wii』に近い性能だったともいわれています。
ただ、このXbox初期不良と対処があまりよくなかったといわれいます。
Xboxには『プレイ中にメディアに傷が付く』という不具合が発生することが報告されていました。
こういう事が起きた場合、対処を誤ると今後に響いてしまうので無償修理や対策を取る必要があると思うのですが、この不具合に対してMicrosoftの対応は「メディアに傷が付いても再生には支障が出ないので問題はない」という対応をしてしまいました。
Xboxは日本では惨敗、世界では結構売れた
不具合の対処が原因なのか、発売されたゲームが洋ゲーばかりだったからかは不確かですが、Xboxは日本では53万台という結果になってしまった。
PS2が国内で2000万台以上、ゲームキューブが400万台以上を売り上げていることからどういう数字なのかはわかっていただけると思います。
ただ、世界でみるとXboxは2400万台とゲームキューブの2100万代より販売台数が多かったため、現在でもXboxシリーズは人気ハードとして生き残っています。
PS2に録画機能を搭載⁉『PSX』は家電としては成功していた
任天堂・Microsoftの新型ゲーム機が発売されても勢いの止まらないPS2、これに目を付けたのがソニー本体でした。この絶好調なPS2にDVD録画機能を追加した『PSX』の発売を決定します。
この録画ができるPlayStationは上位モデルが99,800円、下位モデルで79,800円とゲーム機としてはかなり高い価格で売り出されました。
開発開始当初はソフトウェアで多くを済ませる事を目指して開発を行ったようですが、ゲームとして開発されたCPUやGPUなどのハードでは開発がうまくいかず、結局部品が多く必要となり単価が高くなってしまったらしいです。
それでも家電特有のモタツキ感が少なく、PS3やPSPのメニューとしても使われたUI『XMB』が採用されたのもPSXからでした。
またPSPとの連携(録画番組をPSPへ移行する)機能などが搭載されていたので、PSXは数十万台を売り上げ、『DVDレコーダー部門1位』と獲得するなど、ゲーム機としては失敗だったが生活家電としては悪くない販売台数でした。
PS2も面白い話がいっぱい
PlayStationに引き続きPlayStation2についてもいろいろ調べるうちにたくさんの知らなかったことが分かってきて、あのゲーム機にこんな逸話が?と思えるものが沢山出てきました。
このゲーム機シリーズは今後も続けていくつもりなので、もしよろしければご覧ください!

taka

最新記事 by taka (全て見る)
- こんな機能まで?すごい機能があるスマートウォッチまとめ - 2021年1月26日
- Apple Watchの心電図が遂に解禁!iOS 14.4・watchOS 7.3から - 2021年1月25日
- カルディコーヒーの手動コーヒーミルを購入したのでレビュー - 2021年1月24日