2013年にオックスフォード大学の教授が発表した「THEFUTUREOFEMPLOYMENT:HOW SUSCEPTIBLE ARE JOBSTOCOMPUTERISATION?∗」という論文が世間を騒がせました。
直訳すると「雇用の未来:仕事はどの程度コンピュータ化に影響されるか?」となり、AIの進化など、コンピューター技術の発展により10年後には数百の職業がAIによって代替えされてなくなるであろうと紹介されていた内容でした。
あれから約12年の時が経ち、当時に比べてAI技術は格段と成長をとげ、私たちの身の回りにもなじみ深いものになりつつあります。
今回は論文が発表されてからどのように仕事のあり方が変わったのか、そして今後はどのように変わっていくのか考えていきましょう。
AIは着実に人間に変わり仕事をこなし始めている
12年前の2013年時点ではAIはまだまだ発展途上のものでした、ですが、chatGPTの登場により、今までのAIのステージから1つ段階が変わり始めました。
とうとう人間とほぼ違和感がなく文章とのやり取りができるようになり、物語や音楽、受け答えまで可能になりつつあります。
この進化もペースはまだまだ続くことでしょう。
昨今のAIの進化により カスタマーサポートをチャットbotへ置き換えが進んでるほか、生成系AIによりイラストレーターなどのクリエイターの職業にも影響が出始めているようです。
また、プログラミングについても、自分が作りたいプログラムをAIに伝えると作りたい内容をそのまま作成までしてくれます。
私もPythonというプログラミング言語をMicrosoftのCopilotを利用してプログラムを作成し、現代のAIの技術に驚愕しました、これからはプログラミングの基本を覚えて、作成自体はAIに作らせて調整は人間が行うという時代に差しかかってきていると感じます。
AIは現時点では完全な人間の代替にはならない
現時点でAIはまだ人間の完全な代替えにはならないといえるでしょう。その根拠はAIには感情がないからです。
人間には感情という不合理極まりない特徴があります。AIはインターネット上にある膨大なビッグデータ・統計・傾向から正しいと思われる返答をしているわけですが、人間が人間を完全に理解することができない限り、人間の代わりになるためのデータを作成することができないので、何かの技術革新が起きない限りAIも人間の代替になることはできません。
もちろん、すべての人間の仕事がこのまま残り続けるというわけではありません。AIでも代替できるような仕事はなくなることは間違いありません。例えば道路が整備された環境であれば自動運転タクシーはあと数年で実用化される可能性が出てきていますので、タクシーやバス、トラックの運転手は徐々に必要がなくなる可能性があります。
パソコンの登場によりなくなった仕事があり登場した仕事もあった
パソコンが登場する前まではワープロという文字を打つためだけの見た目がパソコンのような機械が存在しており、さらにその機械を使い文字を入力する専門の職業「ワードプロセッサ操作員」「キーパンチャー」と呼ばれる人多たちがいらっしゃいました。パソコンが登場した当時、ワープロは残り続けると思われていたといわれています。今現在ではワープロという機械の存在自体が消えてしまい「ワードプロセッサ操作員」という職業がなくなってしまいました。
ですが、PCの登場によって様々な職業が生まれたことは皆さんご存じの通りかと思います。
これから様々な職業がAIの登場によってなくなっていくことになるでしょう、ですが、その代わりに生まれる職業があるはずです。
現に現在は様残なAIツールが登場した結果、どのAIツールを使用していいのかわからないという状況になっているので、AIツールを紹介する企業が登場しています。
AIが人間を超えるのか?
では、AIが人間を超えた場合はどうするのか?
いわゆるシンギュラリティと呼ばれているもので、AIが人間を超えたことを意味するわけですが、シンギュラリティをどう取り扱うのかという問題があります。
例えばですが、人間はすでに計算では電卓にすら勝てません。パソコンであれば様々面で人間は太刀打ちするとはできないでしょう。
ですが、だからと言って人間が電卓やパソコンに負けたとい話にはならないはずです。
もちろんAIが電卓やパソコンと同列に扱うことができるのか?という部分はあるかもしれませんが現時点ではAIも一つのツールに過ぎないと言わざる負えません。
まとめ
AIは今後も発展を続けるのは間違いありませんし、人間の仕事を代替していくのは間違いありませんが、そこはあくまで限定的なものであり、その代わり新しく生まれる職業もあることを念頭に置いたうえで今後のキャリアプランを考えていく必要があります。
キャリアプランについては詳しくは下記の記事で紹介をしています。
参考文献
雇用の未来 [THE FUTURE OF EMPLOYMENT]