睡眠の効果について

皆さんは睡眠についてどのくらい理解していますか?人間に必要とされている8時間の睡眠をすると仮定した場合、人は一生の約3分の1を睡眠に費やしているということになります。ですが、睡眠について理解している人はそんなに多くはありません。
yb-logでは「健康」へのアプローチとして3つのカテゴリーに分けております。その3つのカテゴリーとは「睡眠」・「運動」・「食事」です。
本記事では人生の3分の1を占める睡眠の重要性について解説していきます。

レム睡眠とノンレム睡眠について

睡眠には大きくレム睡眠とノンレム睡眠の2つの段階に分けた段階があります。

  • 浅い睡眠:レム睡眠(Rapid Eye Movement、急速眼球運動)
  • 深い睡眠:ノンレム睡眠(Non-Rapid Eye Movement、非急速眼球運動)

レム睡眠もノンレム睡眠もそれぞれ役割が違うとされており、ノンレム睡眠では身体の回復と成長、レム睡眠では脳の整理と記憶の定着が行われるとされています。これらの睡眠段階は眠っている間90分ごと入れ替わり複数回のサイクルしています

睡眠の効果

身体の健康の維持

睡眠中は身体の休息はもちろん、細胞の修復や成長を進めるために重要な役割はあります。、特に深い睡眠(ノンレム睡眠)の段階では成長ホルモンの分泌により筋肉や組織の修復や免疫システムも活性化して病気や感染症に対する抵抗力を高める効果があるとされています。

さらに、心血管系の健康にもかかわっていて、十分な睡眠をとることで心拍数や血圧が安定し、心臓病や高血圧のリスクが低減され、睡眠中の血圧低下と心臓の休息時間確保により心血管の病気のリスクを下げる効果が期待できます。

さらに良い睡眠をとることでホルモンバランスが整い、食欲を調節するホルモン(レプチンとグレリン)の分泌が正常になるので、過食を防ぐ効果も期待できるので、結果的に体重管理が簡単になり自然にダイエット効果が期待できます。

脳の整理と記憶の定着

睡眠は脳にとって非常に重要な役割を果たします。レム睡眠(Rapid Eye Movement)の段階では、一日の出来事や学んだ情報が整理され、必要な記憶が長期記憶として定着します。この過程により、新しいスキルや知識の学習が効果的に行われます。

さらに、睡眠中の脳は不必要な情報を除去することで、脳内の情報をクリアにします。加えて、睡眠によりシナプス(神経細胞間の接続)が強化され、神経ネットワークの再編成が行われます。このシナプスの強化により、脳内の異なる領域が効率的に情報をやり取りできるようになり、新しいアイデアや問題解決能力が向上することが期待されます。

感情の安定化

十分な睡眠をとることで、感情のバランスが保たれます。睡眠不足になると、ストレスホルモンであるコルチゾールのレベルが上昇し、イライラや不安感が増すことがあります。逆に、質の良い睡眠をとることで、気分が安定し、メンタルヘルスが向上します。

日本は先進国1の睡眠不足大国

睡眠は人間の生態活動に欠かせない一つでありながら、日本では睡眠がないがしろにされる風潮があります。現に、日本は先進国で一番睡眠時間が短いといわれており、厚生労働省の資料によると先進国33か国の平均睡眠時間は8時間29分であるのに対し、日本の平均睡眠時間は「7時間42分」だったとのこと。241105_解説書_睡眠編_リンク済

1時間が近く他国の国々と比べ睡眠時間が短いという結果になってしまいました。

現に日本人の4割近くの人が、必要最低限とされる6時間の睡眠をとることができていないとされています。
睡眠時間が短ということは、先ほど説明した睡眠の効果を日本人は十分に享受できていないということに繋がります。生産性向上が叫ばれる昨今、まず見直すべきは睡眠についてなのではないでしょうか。

まとめ

睡眠は私たち人間にとって健康と幸福に欠かせない要素です。体の休息はもちろん脳の整理、感情の安定、心血管の健康、体重管理、生産性の向上まで、多岐にわたる効果があることがわかっていただけたと思います。
まずは質の良い睡眠を確保するために、規則正しい生活習慣や快適な睡眠環境を整えることが重要です。
yb-logでは、今後も睡眠重要性・効果について解説を続けていきますので、一緒に質の高い睡眠を目指しましょう。

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